知育玩具が五感に与える効果とは
知育玩具と言えば、子供の知能発達を促すためのものだと考える方も多いでしょうが、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚という人間の五感にも影響を与える効果があるのです。ヒトの脳組織の8割近くは3歳ごろまでに形成されると考えられており、この時期までにどれだけ良い刺激を脳に与えられるかによって、その後の成長も大きく変化してくるとまで言われています。
そのため、ただ知育に適した玩具というだけで、何でも買い与えれば良いというものではありません。知育玩具も一般的な玩具と同様に、安全性が考慮され、子供が興味を持つよう作られたものであることが重要です。
また、脳に良質な刺激を与えるためには、五感への刺激だけでなく、子供が自分で遊び方を見出せるような自由度も必要です。例えば、子供が大人しくしているから、とビデオやテレビを長時間見せ続けることの悪影響が指摘されていますが、一方的に情報を与えるだけではバランスのよい発達を促すことはできません。
特に触覚は大脳の発達に大きな影響を与えると言われています。子供がじかに手で触れて動かすということは、触覚と同時に視覚も使っているということです。知育玩具として発達促進効果の高いものにブロックが挙げられますが、目で見て手で触れるだけでなく、何かの形を作ろうと子供なりに考えることは認識能力と創意工夫の向上に繋がるとされています。
知育玩具を選ぶ際は、発達を促す効果だけを重視するのではなく、子供の可能性を広げることも考慮して選ぶことが大切です。知育玩具の全てが子供に同等の効果をもたらすというものではありませんから、子供の嗜好や興味対象を考慮した上で選択することが重要なのです。
