知育玩具と右脳の関係
現在では知育玩具のバリエーションも豊富で、子供の発達を促す効果を期待して知育玩具を複数購入する家庭も多くあるでしょう。しかし、知育玩具に分類されているもの全てが子供に良い影響を与えるというものではなく、また知育玩具自体の概念もしっかりと定まっていないのが現状です。
子供は3歳くらいまでは、感性やイメージを司っている右脳で物事を認識していると言われています。ヒトの脳は先に右脳が発達し、3歳を過ぎるころから論理的思考を司る左脳が発達し始めるとされていますから、知育玩具による発達効果を狙うのであれば、できるだけ早いうちに知育玩具を与えることが望ましいでしょう。
知育玩具の多くは特徴的な形や色、音、質感を取り入れて作られていますが、その理由は子供の五感（視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚）を刺激し、右脳の発達を促すことを目的としているためです。色や形で視覚を、音で聴覚を、形と質感で触覚をというように、五感のうちの複数を同時に刺激することを目的として知育玩具は作られているのです。
右脳の発達は創造力や記憶力、語学力、ひらめき、芸術活動に大きな影響を与えると言われています。しかし、ヒトの脳組織の8割近くが3歳ごろまでに完成するとされている点から考えると、右脳への知育がその後の左脳の発達にも影響を及ぼすと言っても過言ではないでしょう。
乳幼児のころから知育玩具を買い与え、教育環境を作ることに異論を唱える人もいるでしょうが、幼児期に与えられた刺激がその後の脳の発達を左右するとなれば、知育玩具に対する印象も変わるはずです。子供の将来の可能性を広げるためにも、良質な知育玩具を選ぶよう心がけることが大切です。
