知育の概念とは
知育とは教育の一側面と考えられており、主に思考能力の向上、つまり知能の発達を目的として行われるものです。知能とは、図形や記号、記憶、嗜好、概念といった知能因子により成り立っているとされていますが、知能研究所による知能因子論では、脳の役目を24種類に分類し、それぞれに刺激を与えて機能を高めることで知能全体を向上させることが可能だと結論づけているようです。
24種類もの脳の役目、つまり知能因子の能力発達を促すためには、それぞれに対応した教材を用いることが必要だとされています。ただし、ただ教材を与えて一方的に発達を促すよう働きかけるのではなく、子供が興味を示して自発的に教材を使用し、楽しみながら行える環境を整えてやることが重要なのです。
大人にとっては知育に役立つ教材と映るものでも、子供の視点では遊べる玩具ということになります。ただ、一般的な玩具とは異なり、知育効果が期待できるよう考慮されて作られたものですから、継続して使用すること、年齢や発達の程度に合わせたものを使用することが重要となるのです。
また、全ての知能因子をバランスよく子供が使えるよう促すことも大切です。子供が自分で考える機会を与えることで、自然と思考力が向上し、「考えることのできる脳」を作り上げていくことが可能となります。
幼児期に遊びの中から考えるという行動を促す働きかけを行うことは、成長後に遭遇するさまざまな局面において自発的な思考を可能にするものです。つまり、知育に必要な教材と機会を適切に提供することで、子供は自発的に考える習慣を身に付けることができ、人生をよりよいものとする可能性を手に入れることに繋がるのです。
